見えざる者、ヴラスカは新環境のエース足りうるか?
2012年9月10日 TCG全般 コメント (2)
皆様、ようこそおいで頂きました。
当劇場ではケータイはマナーモードにして、おしゃべりはせず、前方の席を蹴ったり、アタックと同時に天使を生み出したり、ハスクして"破壊されない"を付加することの無いよう、ご協力お願いいたします。
日々様々なクソ強カードがプレビューされる中、今日は早々に公開された優美な新PWヴラスカを、今更ながら考えてみたいと考えた。
まずは彼女のスペックを
3GB, 初期忠誠度5
・プラス
+1: Until your next turn, whenever a creature deals combat damage to Vraska the Unseen, destroy that creature.
・小マイナス
-3: Destroy target nonland permanent.
・大マイナス
-7: Put three 1/1 black Assassin tokens onto the battlefield with "Whenever this creature deals combat damage to a player, that player loses the game."
やはり大きく目を引くのは小マイナス能力。ほぼ≪大渦の脈動/Maelstrom Pulse≫を撃てる。PWであるが故、生き残れば何度でも撃てる。(現実的に考えれば3回が限度か。
一度でも撃てばアドは取っているし、次のターンに≪地獄掘り/Dreadbore≫されても相手は2枚損している。PWの鑑のような仕事ぶりである。
プラスも悪くは無い。一度相手のテンポを削いだ後に間に合わせに送り込んできた軍勢を牽制できる。
相手が選ぶのは、ヴラスカを殴ってBANか、ヴラスカを殴らずBANされるかだ。余裕をかまして口笛でも吹いてやろう。
大マイナスは他のPWのそれと比べたら多少地味ではあるが、やはり一枚で勝利への確信を持たせてくれる。
除去の薄い今、適当に守ったヴラスカから暗殺者を送り込んで相手に甘美な死を与えてやる光景も目にすることは少なくはないだろう。
ざっと見た感じでも非常にスイートな彼女に、デッキという舞踏会の中で自由自在に踊ってもらう為に、君は3つほど考えなくてはならない。
①守りに強いPWであることを念頭に置いておく。
次環境トップメタと予想されるZombieは再生、墓地から唱えられる、不死等、数多くの除去耐性で攻めてくる事が予想される。真っ向から殴り合っていては相手のゲラルフに不死+≪ショック/shock≫のチャンスを与えるだけだ。
そこで、こちらは除去を多めのボードコントロール型に寄せることを考える。
また、なるべくなら上記のように除去耐性持ちの生物を意識して、追放除去を選びたい。(忘却の輪、火柱、血統の切断、終末 etc...)
これらを運用しようと考えると少々色は散り、リスキーではある。しかしながら相手の≪ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger≫を返しに≪火柱/Pillar of Flame≫しながら
次のターンに送り込まれる≪ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat ≫を≪血統の切断/Sever the Bloodline ≫
息の切れた相手に対して送り込む≪見えざるもの、ヴラスカ/Vraska the Unseen≫は、制圧力溢れた存在として相手に立ちはだかるだろう。
除去といえばRtRの新カード≪突然の衰微/Abrupt Decay ≫も好感触である。無理無く組み込めるだろう。
②4マナのアクションは全体除去やカウンターであることが望ましい。
先に述べたような展開に持ち込む術として、彼女を送り込む5ターン目には戦場がさら地である事が望ましい。
前環境で厄介であった≪ギデオン・ジュラ/Gideon Jura ≫は4ターン目≪審判の日/Day of Judgment ≫からの降臨で人々の心を折ったものだ。
ヴラスカもそういった活躍ができると考えられる。
幸運なことに黒の全体除去として≪もぎとり/Mutilate ≫が返ってきている。破壊されなくなってしまった≪ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat ≫もコレで葬ってしまおう。そうやってダンス会場を整えたら、次ターンからは彼女の独壇場だ。君は優雅にワルツでも踊ろう。
③彼女だけでは勝てない。時間を稼ぐもの、もしくはヴラスカで時間を稼いだ後に降臨する絶対的フィニッシャーを組み込む。
彼女に自在に踊ってもらうためにはという話をしてきた。しかしながらマジックはコレ一枚で完全に勝てるという甘いゲームではない。
彼女で時間を稼いだらとっておきのフィニッシャーを叩きつけるか、もしくは彼女の暗殺部隊を用意する時間を稼ぐかの二つを考える。
前者なら、≪忌むべき者の軍団/Army of the Damned≫、≪グリセルブランド/Griselbrand≫、≪グリクシスの首領、ネファロックス/Nefarox, Overlord of Grixis≫、≪雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite≫、≪始源のハイドラ/Primordial Hydra≫、などであろうか。
お好みのフィニッシャーを叩きつけて相手にはダンスホールからご退場願おう。
後者なら、≪ニンの杖/Staff of Nin≫、≪魂の収穫者/Harvester of Souls≫、≪オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren ≫、≪血統の守り手/Bloodline Keeper ≫、≪死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold ≫、≪ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall ≫等を組み込めば、よりしなやかに彼女は踊ってくれるはずだ。
さぁ、ラヴニカへの回帰の時は近い。君も新しい環境で一緒に踊ってくれるパートナーを見つけよう。
当劇場ではケータイはマナーモードにして、おしゃべりはせず、前方の席を蹴ったり、アタックと同時に天使を生み出したり、ハスクして"破壊されない"を付加することの無いよう、ご協力お願いいたします。
日々様々なクソ強カードがプレビューされる中、今日は早々に公開された優美な新PWヴラスカを、今更ながら考えてみたいと考えた。
まずは彼女のスペックを
3GB, 初期忠誠度5
・プラス
+1: Until your next turn, whenever a creature deals combat damage to Vraska the Unseen, destroy that creature.
・小マイナス
-3: Destroy target nonland permanent.
・大マイナス
-7: Put three 1/1 black Assassin tokens onto the battlefield with "Whenever this creature deals combat damage to a player, that player loses the game."
やはり大きく目を引くのは小マイナス能力。ほぼ≪大渦の脈動/Maelstrom Pulse≫を撃てる。PWであるが故、生き残れば何度でも撃てる。(現実的に考えれば3回が限度か。
一度でも撃てばアドは取っているし、次のターンに≪地獄掘り/Dreadbore≫されても相手は2枚損している。PWの鑑のような仕事ぶりである。
プラスも悪くは無い。一度相手のテンポを削いだ後に間に合わせに送り込んできた軍勢を牽制できる。
相手が選ぶのは、ヴラスカを殴ってBANか、ヴラスカを殴らずBANされるかだ。余裕をかまして口笛でも吹いてやろう。
大マイナスは他のPWのそれと比べたら多少地味ではあるが、やはり一枚で勝利への確信を持たせてくれる。
除去の薄い今、適当に守ったヴラスカから暗殺者を送り込んで相手に甘美な死を与えてやる光景も目にすることは少なくはないだろう。
ざっと見た感じでも非常にスイートな彼女に、デッキという舞踏会の中で自由自在に踊ってもらう為に、君は3つほど考えなくてはならない。
①守りに強いPWであることを念頭に置いておく。
次環境トップメタと予想されるZombieは再生、墓地から唱えられる、不死等、数多くの除去耐性で攻めてくる事が予想される。真っ向から殴り合っていては相手のゲラルフに不死+≪ショック/shock≫のチャンスを与えるだけだ。
そこで、こちらは除去を多めのボードコントロール型に寄せることを考える。
また、なるべくなら上記のように除去耐性持ちの生物を意識して、追放除去を選びたい。(忘却の輪、火柱、血統の切断、終末 etc...)
これらを運用しようと考えると少々色は散り、リスキーではある。しかしながら相手の≪ゲラルフの伝書使/Geralf’s Messenger≫を返しに≪火柱/Pillar of Flame≫しながら
次のターンに送り込まれる≪ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat ≫を≪血統の切断/Sever the Bloodline ≫
息の切れた相手に対して送り込む≪見えざるもの、ヴラスカ/Vraska the Unseen≫は、制圧力溢れた存在として相手に立ちはだかるだろう。
除去といえばRtRの新カード≪突然の衰微/Abrupt Decay ≫も好感触である。無理無く組み込めるだろう。
②4マナのアクションは全体除去やカウンターであることが望ましい。
先に述べたような展開に持ち込む術として、彼女を送り込む5ターン目には戦場がさら地である事が望ましい。
前環境で厄介であった≪ギデオン・ジュラ/Gideon Jura ≫は4ターン目≪審判の日/Day of Judgment ≫からの降臨で人々の心を折ったものだ。
ヴラスカもそういった活躍ができると考えられる。
幸運なことに黒の全体除去として≪もぎとり/Mutilate ≫が返ってきている。破壊されなくなってしまった≪ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat ≫もコレで葬ってしまおう。そうやってダンス会場を整えたら、次ターンからは彼女の独壇場だ。君は優雅にワルツでも踊ろう。
③彼女だけでは勝てない。時間を稼ぐもの、もしくはヴラスカで時間を稼いだ後に降臨する絶対的フィニッシャーを組み込む。
彼女に自在に踊ってもらうためにはという話をしてきた。しかしながらマジックはコレ一枚で完全に勝てるという甘いゲームではない。
彼女で時間を稼いだらとっておきのフィニッシャーを叩きつけるか、もしくは彼女の暗殺部隊を用意する時間を稼ぐかの二つを考える。
前者なら、≪忌むべき者の軍団/Army of the Damned≫、≪グリセルブランド/Griselbrand≫、≪グリクシスの首領、ネファロックス/Nefarox, Overlord of Grixis≫、≪雷口のヘルカイト/Thundermaw Hellkite≫、≪始源のハイドラ/Primordial Hydra≫、などであろうか。
お好みのフィニッシャーを叩きつけて相手にはダンスホールからご退場願おう。
後者なら、≪ニンの杖/Staff of Nin≫、≪魂の収穫者/Harvester of Souls≫、≪オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldaren ≫、≪血統の守り手/Bloodline Keeper ≫、≪死の支配の呪い/Curse of Death’s Hold ≫、≪ステンシアの血の間/Stensia Bloodhall ≫等を組み込めば、よりしなやかに彼女は踊ってくれるはずだ。
さぁ、ラヴニカへの回帰の時は近い。君も新しい環境で一緒に踊ってくれるパートナーを見つけよう。
コメント
私もヴラスカ使ったコントロールの形をいくつか考えてるのですが、
仮想的のゾンビがきつすぎです。終末撃てないと勝ちが見えない・・・って感じです。
もしくは伝書使をカウンター。
PW系に伝書使が鬼門すぎです、うーむー。
白はソーサリー除去が多くしんどそうで、
対して赤は全体除去→ヴラスカ→オリヴィアの動きでも十分ゾンビに対して圧力をかけられる故。
カウンターはもう有用な物が環境に残ってないので考えからは外しましたf(^^;